会長挨拶

第112回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会の開催にあたって

第112回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会
会長 斎藤 豊

(国立がん研究センター中央病院 内視鏡科)
会長 斎藤 豊

令和時代のNext generation Endoscopyを目指して

 このたびは新型コロナウイルス感染拡大に際しましては、お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を捧げますとともに、罹患されました方、すべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々最前線で対応されている医療関係者の方々に敬意を表します。

 第112回日本消化器内視鏡学会関東支部例会をコロナ禍が願わくば収束する、東京オリンピックの約1ヶ月前、令和3年6月12日(土)~13日(日)の2日間、シェーンバッハ・サボーにおいて開催させていただく予定です。テーマは『令和時代のNext generation Endoscopyを目指して』といたしました。

 この支部例会は、古くは当時の国立がんセンターのOBであられます故、崎田隆夫先生、故、小黒八七郎先生、そして吉田茂昭先生も主催された学会であり、本支部例会を主催させていただくことを大変光栄に存じております。

 本例会を担当する機会を与えて下さった前日本消化器内視鏡学会関東支部長、河合隆先生、田尻久雄特別顧問をはじめ幹事・評議員の諸先生、並びに関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。

 今回、支部例会を本部から支えていただいております田尻久雄特別顧問、井上晴洋理事長に顧問として、河合隆前支部長、五十嵐良典理事、緒方晴彦理事にアドバイザリーにご就任いただきました。29名の従来と比較して若い世代のプログラム委員の先生方にご協力いただき、特に若い内視鏡医にとって魅力あるプログラムを小田一郎事務局長のもとで作成いたしました。

 本例会は若手医師の登竜門として多くの若手医師が演題を発表しやすい場として成り立っております。さらには、関東支部例会のProgress of Digestive Endoscopyに紙上掲載されることも励みになるかと思います。 若手医師のみならずベテラン・開業医の先生方においても明日からの診療にすぐにでも役立つような内容となることを目指しております。

 昨今、後方視的研究に対しても倫理審査が必要になっており、演題応募もハードルが上がっておりますが、本支部例会は総会とは違い、日常診療に即した症例報告などを数多くご応募していただくことにより、会員の皆様にお役に立つような支部例会を期待しております。

 特別講演では東京医科大学消化器内視鏡学、内視鏡センター長・教授の河合 隆先生にお願いをしております。また、従来の症例検討の代わりとして「みんなに知っておいてほしい教訓的な症例シリーズ」という新企画を用意しております。

 ハンズオンも上部・下部ESD、下部挿入法、EUS-FNAを企画しており、教育セミナーとして「JEDプロジェクト5年間のあゆみと今後」「きみにもわかる生物統計学」「病理医が内視鏡医に求めること」の3つのセミナーを予定しています。

 若手医師からベテランの先生方の日常診療にもお役に立つ企画を準備いたしましたので、是非とも多くの会員の先生方の演題のご応募、ご参加を賜りますようお願い申し上げます。