日本消化器内視鏡学会 関東支部

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支部長挨拶

一般社団法人日本消化器内視鏡学会 関東支部
支部長 浦岡 俊夫

「伝統を礎に、未来へ翔るJGES関東支部へ」― 関東支部長就任のご挨拶 ―

 このたび、2025年5月より日本消化器内視鏡学会関東支部の支部長を拝命いたしました、群馬大学 消化器・肝臓内科の
浦岡俊夫です。

 関東支部は、1959年11月に第1回日本胃カメラ学会関東支部会として創設されて以来、初代支部長の崎田隆夫先生をはじめ、小黒八七郎先生、梅田典嗣先生、三木一正先生、熊谷一秀先生、河合 隆先生、そして斎藤 豊先生と、歴代支部長の卓越したご指導のもと、専門性の高い学術的貢献を長年にわたり積み重ねてまいりました。こうした伝統と実績の上に立ち、さらに本支部を発展させることが、第8代支部長としての私に課せられた大きな使命であると強く受け止めております。これまで支部を牽引してこられた歴代支部長ならびに会員の先生方のご尽力とご支援に、心より感謝申し上げますとともに、その重責に身の引き締まる思いです。

 現在、関東支部の会員数は12,000名を超え、本学会全体の約3分の1を占める大きな組織となっています。支部の運営は、
庶務・会計・編集・学術教育の各幹事に加え、関東1都6県から1名ずつ選出された幹事により構成される幹事会で議論を重ね、
支部評議員会の承認を経て進められています。地域の多様性を尊重しつつ、関東全体の調和と統合に努めてまいります。

 学術活動としては、年2回の支部例会および支部セミナーを開催しています。支部例会では、アンサーパッドを活用した症例検討セッションやハンズオンセミナー、優秀演題を選出する「研修医・専修医セッション」や「Kanto Cup」など、内視鏡診断・治療に焦点を当てた教育的プログラムを提供しています。これらの発表を若手医師が論文化することを目的に、支部機関誌『Progress of Digestive Endoscopy』を年2回発行しており、年間60編以上の投稿をいただいております。本誌はJ-STAGEにも掲載され、電子版として広くアクセス可能です。
 また、内視鏡による胃がん検診の普及に加え、大腸がん検診の重要性が高まる中、大腸内視鏡検査へのニーズも急速に拡大しています。こうした背景を踏まえ、がん検診に携わる医師や実地医の先生方にもご参集いただけるようなプログラムの構築にも注力してまいります。支部セミナーにおいては、全国トップレベルの講師陣をお招きし、質の高い教育講演を継続的に行っております。

 激動する医療環境において、学術団体には柔軟な姿勢と挑戦する気概が求められます。今後は関東支部のさらなる活性化を図り、最先端の知見の共有、臨床現場に即した実践的な情報の発信、そして未来を担う人材の育成など、教育的価値の高い活動を一層強化してまいります。若手医師や実地医の先生方が「参加する意義」を実感できるような運営を目指すとともに、女性内視鏡医キャリアサポート委員会・関東支部女性内視鏡医の会を柱に据え、女性医師の登用や活躍の推進にも積極的に取り組み、
多様な視点が交差する、開かれた関東支部の実現を目指します。

 今後とも、皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

令和7年5月