会長挨拶
- 第123回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会
会長 松田 尚久
(東邦大学医学部内科学講座 消化器内科学分野 教授)
事務局長 宅間 健介
(東邦大学医学部内科学講座 消化器内科学分野 講師) 
第123回日本消化器内視鏡学会関東支部例会を、2026年12月12日(土)・13日(日)の2日間、東京都千代田区のシェーンバッハ・サボーにて開催いたします。今例会のテーマは「内視鏡診療における学びと技の継承」といたしました。
本例会の開催にあたり、このたび関東支部例会会長という貴重な機会を頂きました斎藤豊前支部長、浦岡俊夫現支部長、幹事・評議員ならびに会員の先生方に、心から御礼申し上げます。また、本例会の企画・運営にあたり多大なるご協力をいただいておりますアドバイザーの先生方およびプログラム委員の先生方にも深く感謝申し上げます。
近年、内視鏡診療の分野は目覚ましい進歩を遂げています。高精細内視鏡や画像強調観察の発展、さらにAIを用いた診断支援技術の導入などにより、診断・治療の精度は着実に向上しています。一方で、丁寧な観察、病変を見逃さないための観察・診断のプロセス、偶発症を未然に防ぐための判断力、そして困難な症例に対する手技の工夫など、長年の臨床経験の中で培われてきた基本的な「技」と「経験」の重要性は今も変わることはありません。本例会では、こうした新しい知識・技術の共有と、世代を超えて受け継がれる確かな技の継承の双方を意識し、若手からベテランまでが互いに学び合う場となることを目指しました。
主題セッションでは、消化管内視鏡スクリーニングの現状と今後の展望、上部消化管および大腸病変の診断・治療戦略、十二指腸・小腸腫瘍の診療、IBD診療における内視鏡の役割、EUS診療の現状など、消化器内視鏡診療の幅広い領域を取り上げます。また、胆膵内視鏡やESD手技に関するビデオセッションでは、日常診療に直結する手技の工夫やトラブルシューティングについて実践的な知見を共有できる場といたしました。
さらに、本例会では若手指導医が内視鏡教育のあり方を議論する特別企画「若手が育ち、若手が育てる―若手指導医が考える内視鏡教育」をはじめ、日本消化器内視鏡学会関東支部女性内視鏡医キャリアサポート委員会による企画、関東消化器内視鏡技師会とのコラボレーションセッションなど、多職種が連携して内視鏡診療を考える企画も予定しております。加えて、症例検討セッションでは診断から治療方針決定までを多角的に議論し、ハンズオンセミナーでは実技を通じた学びの機会を提供いたします。若手医師を中心とした企画であるJGES-Kanto Cupも予定しており、次世代の内視鏡医が活躍する舞台となることを期待しております。
本例会が、内視鏡診療に携わる皆様にとって新たな知見を得るとともに、日々の診療を振り返り、次世代へと技をつないでいく契機となれば幸いです。多数の先生方のご参加と活発なご討議を心よりお願い申し上げます。