希望講演形式

第123回日本消化器内視鏡学会関東支部例会 ご案内と演題募集のお知らせ

会長:松田 尚久 先生(東邦大学医学部内科学講座 消化器内科学分野 教授)
会期:2026年12月12日(土)・13日(日)
会場:シェーンバッハ・サボー(〒102-0093 東京都千代田区平河町 2-7-5 砂防会館内)
テーマ:“内視鏡診療における学びと技の継承”

・特別企画
・メディカルスタッフプログラム(関東消化器内視鏡技師会コラボセッション)
・主題
・一般演題、研修医セッション、専攻医セッション(口演:公募)
消化器内視鏡に関する演題を広く募集いたします。
応募は「本学会および他の学会で未発表」で、「倫理規定に抵触しない」演題に限ります。
口演は全てコンピュータープレゼンテーションです。
演者数につきましては、主題:5名以内、一般演題、研修医セッション、専攻医セッション:21名以内としてください。

※演題発表時に医学部卒後5年以内の研修医(初期研修医)および専攻医(後期研修医)が筆頭演者の演題のうち、優れた6演題を選出し表彰いたします。受賞者には奨励金として5万円を贈呈いたします。
さらに、筆頭演者は翌年春の日本消化器内視鏡学会総会へ招待されます。(学会参加費、交通費、宿泊費等は日本消化器内視鏡学会が負担します。)奮ってご応募ください。
演題登録の際、「講演形態」選択肢欄の『研修医』、『専攻医』を選択し、登録してください。

特別企画

「若手が育ち、若手が育てる-若手指導医が考える内視鏡教育」

司会 北里大学病院 消化器内科 草野  央
国際医療福祉大学市川メディカルセンター 消化器内科 鈴木  翔
コメンテーター 横浜市立総合医療センター 三輪 治生

「教えることは、学ぶこと」という言葉にもある通り、医学教育の現場は、若手が成長する場であると同時に、指導医自らの研鑽の場でもあります。本セッションでは、次世代を担う若手内視鏡医師ならびに若手指導医を対象に、自施設で試みている創意工夫を広く募集いたします。シミュレーターや動画教材、e-learning等を活用したトレーニングのみならず、医療安全文化の醸成、チーム医療での振る舞い、患者さんへの向き合い方といった医師としてのプロフェッショナリズムも育つような教育方法・環境づくりについても、幅広くご発表をお待ちしています。世代を超えて技と志を継承するだけでなく、新たな道を切り開ける若者が育つような教育の取り組みを、本セッションで共有したいと考えます。

メディカルスタッフプログラム(関東消化器内視鏡技師会コラボセッション)

「内視鏡機器トラブルへの対応―技師と医師が共有すべき実践知」

司会 戸田中央総合病院 内視鏡室 土田美由紀
東京大学医科学研究所附属病院 消化器内科 池松 弘朗

内視鏡検査の現場では、「画面が映らない」「送気が弱い」「送水が出ない」など、機器トラブルが突然発生する。臨床工学技士が常勤する施設では、迅速な初動対応が期待できる一方、クリニックや小規模施設では限られた体制で判断を迫られ、対応に苦慮することも少なくない。本セッションは、技師と医師のコラボレーション企画として、トラブル発生状況の的確な把握・記録・共有、メーカー連絡に役立つ情報整理、さらに施設規模に応じた工夫や役割分担を、明日から使える実践知として、医師と技師の両視点から議論したい。「うまくいった工夫」や「困った経験」も大歓迎である。技師、医師両方からの多くの演題応募を期待する。

主題1

「消化管内視鏡スクリーニングの現状と今後の展望」

司会 がん研有明病院 上部消化管内科 由雄 敏之
国立がん研究センターがん対策研究所 検診開発研究部 関口 正宇
総括発言 東京医科大学病院 健診予防医学センター 河合  隆

上下部消化管がんのスクリーニングにおいて、内視鏡の果たす役割は年々重要性を増している。胃がん検診では対策型内視鏡検診が導入され、大腸領域においても任意型検診や日常診療を通じて内視鏡スクリーニングが広く実施されている。一方で、その質の担保や均てん化、精度管理体制の整備は依然として重要な課題である。また、内視鏡治療後の経過観察における異時性がんの早期発見を目的とした、サーベイランス体制の最適化も議論の余地を残している。
本セッションでは消化管内視鏡スクリーニング(対策型検診、任意型検診、およびそれ以外の診療を含む)ならびに、内視鏡治療後の異時性がんサーベイランスを実施している医療機関から現状や取り組み、将来的展望について広く演題を募集する。活発な議論を通じて、消化管内視鏡スクリーニングと二次がん予防のためのサーベイランスの質向上と有効活用に向けた今後の方向性を探りたい。

主題2

「十二指腸・小腸腫瘍に対する診断・治療の進歩」

司会 昭和医科大学病院 消化器内科 角嶋 直美
慶應義塾大学病院 内視鏡センター 加藤 元彦

十二指腸・小腸腫瘍は内視鏡機器・技術の進歩により発見される頻度が増えているものの、その頻度の低さから解明されていないことが多い。従来の上部・下部消化管内視鏡検査に加え、カプセル内視鏡、ダブルバルーン内視鏡、さまざまなdevice-assisted enteroscopyなど十二指腸・小腸腫瘍の精密検査・内視鏡治療が多くの施設で行われるようになっている。一方で、内視鏡治療の適応判断では、治療に伴う利益と危険性のバランスを考慮する必要がある。
本セッションでは、十二指腸腫瘍・小腸腫瘍の内視鏡診療を取り巻くさまざまな問題に関する最新の知見と取り組みについて紹介していただき、問題の解決に取り組むべく議論を深めたい。

主題3

「上部消化管内視鏡診断・治療の新展開」

司会 千葉大学医学部附属病院 消化器内科 松村 倫明
順天堂大学医学部附属病院 消化器内科 上山 浩也

近年、上部消化管内視鏡診療は、画像強調内視鏡(Image Enhanced Endoscopy:IEE)および人工知能(AI)の進歩により大きく発展している。NBI、TXI、RDI、BLI、LCI、ACIなどのIEEや拡大・超拡大内視鏡は、上部消化管上皮性腫瘍における存在・質的・範囲・深達度診断の精度向上に加え、内視鏡治療の適応判断および安全性の向上に寄与している。また、非腫瘍性疾患である好酸球性食道炎や自己免疫性胃炎においても、内視鏡診断および活動性評価への応用が進んでいる。
本セッションでは、上部消化管疾患を対象とした内視鏡診断および治療に関する研究について、最先端技術の臨床応用からpreliminaryな報告まで、幅広い演題の応募を期待する。

主題4

「大腸病変に対する診断・治療戦略」

司会 東京大学医科学研究所附属病院 消化器内科 池松 弘朗
順天堂大学医学部附属病院 消化器内科 村上  敬
総括発言 群馬大学医学部附属病院 消化器・肝臓内科 浦岡 俊夫

近年、大腸内視鏡診療は診断・治療の両面で着実に進歩している。画像強調内視鏡や拡大内視鏡は日常診療に広く普及し、病変の診断をより精緻に行うための重要な基盤となっている。さらにAI支援技術の発展も加わり、診断所見を治療適応や治療戦略へ的確に結びつけることが、これまで以上に求められている。治療領域では、ESDが手技・デバイス・周術期管理の進歩により適応を拡大し、従来困難とされてきた部位や線維化症例、大型病変にも対応可能となってきた。また治療後粘膜欠損に対する縫縮・閉鎖技術の発展は、偶発症リスクの低減と安全性向上に寄与している。加えて、PAEMやEFTRといった新たな治療戦略も登場し、内視鏡治療の可能性はさらに広がりつつある。一方で選択肢が増えるほど、「診断所見を根拠にどの治療を選ぶか」「内視鏡治療と外科治療の境界をどう考えるか」という判断はより重要となる。診断と治療を一体として捉え、所見を治療戦略へ正確に接続する視点が求められている。
本主題セッションでは、画像強調内視鏡・拡大内視鏡の可能性と限界を整理しつつ、ESDのさらなる展開、PAEMやEFTRなど新規治療の位置づけも含め、次の標準となる診断・治療戦略を議論する。本セッションが、大腸病変に対する診断・治療戦略の洗練につながり、安全で質の高い内視鏡診療の発展に寄与することを願う。

主題5

「ビデオセッション:胆膵内視鏡手技の工夫とトラブルシューティング」

司会 国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科 肱岡  範
日本大学医学部附属板橋病院 消化器・肝臓内科 木暮 宏史
総括発言 JCHO東京蒲田医療センター 消化器内科 五十嵐良典

胆膵内視鏡手技は診断・治療の両面で急速に発展している一方、高難度手技に伴い、予期せぬトラブルや判断を迫られる場面も少なくない。再建腸管症例へのERCPやInterventional EUSは近年広く行われるようになっており、胆膵内視鏡は「挑戦的な治療」を担う時代に入っている。しかし、その成功の裏には多くの工夫と的確なリカバリー戦略が存在する。
本セッションでは、EUSおよびERCPの診断・治療に関わる幅広い手技を対象に、成功例のみならず、手技中に遭遇した失敗やトラブル、それに対する具体的な対応・回避策についての演題応募を期待する。経験に基づく知見を率直に共有・議論することで、胆膵内視鏡診療の安全性と質をさらに高めることを目指したい。

主題6

「消化管出血に対する内視鏡診断・治療の工夫」

司会 東邦大学医療センター大森病院 消化器内科 藤本  愛
東京都立駒込病院 内視鏡科 後藤  修

「消化管出血」という内視鏡診断・治療に関わるすべての医師が避けて通れないテーマに対し、日常診療に直結する実践的な知見を共有したいと思います。出血予測あるいは出血点の観察法、出血時の止血手技とその工夫、適切なデバイス選択やデバイス開発の視点、さらには再出血予防の戦略など、現場で培われた具体的な経験や失敗、試行錯誤から得られたアイディアなどをご発表いただきます。内視鏡診療にすぐに活かすことのできる有意義なセッションとなることを期待しています。

主題7

「IBD診療における内視鏡診断・モニタリング・治療」

司会 東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 松岡 克善
慶應義塾大学病院 内視鏡センター 高林  馨

炎症性腸疾患の診断・治療は近年著しい進歩を遂げており、これは新薬の登場だけでなく、treat-to-targetに代表される治療戦略の向上によるものである。その一役を担う内視鏡診療の役割としては発症時における診断確定、他疾患との鑑別、炎症の重症度や罹患範囲の評価、治療効果判定、炎症性発癌サーベイランスおよび内視鏡治療など多岐にわたるが、いずれも確固たる基準がないのも現状である。
そこで、本セッションでは「IBD診療における内視鏡診断・モニタリング・治療」をテーマに、潰瘍性大腸炎およびクローン病診療における内視鏡の役割・意義を多角的に議論したいと考えている。粘膜治癒や活動性スコアリングなどの内視鏡診断だけでなく、treat-to-targetを見据えた病状のモニタリング戦略や予後予測、バルーン拡張術や内視鏡的切除術(EMR/ESDなど)に代表される内視鏡治療戦略、さらには、画像強調内視鏡や拡大内視鏡、色素散布内視鏡、AIを含む新規技術の活用、バイオーマーカーや腸管超音波との組み合わせになどによる包括的治療戦略なども含め、各施設の取り組みや考えについて発表していただき、幅広く討論したい。

主題8

「ビデオセッション:上部消化管ESDの安定した手技を目指して」

司会 杏林大学医学部付属病院 消化器内科 大野亜希子
NTT東日本関東病院 消化管内科 港  洋平

上部消化管ESDは成熟期に入りつつありますが、“上手くいく時は上手くいく”から“いつでも同じように上手くいく”へ——安定した手技を言語化し、共有することが次の質向上につながります。本ビデオセッションでは、食道・胃ESDを中心に、ルーチン化の工夫、視野確保と牽引、出血コントロール、線維化など難所の突破法、合併症回避のための判断と一手を、動画で徹底的に掘り下げます。経験年数を問わず幅広い先生方の発表を歓迎します。とくに若手の先生方の挑戦的な工夫や導入期の知見も大歓迎です。 日常のルーチン、教育の視点、少しの改良で安定性が増した“自分の型”など、等身大の経験をぜひ共有してください。成功例だけでなく、立て直しやトラブルシュートを含む示唆に富む演題も歓迎します。
なお、今回は他セッションとの重複を避けるため、十二指腸ESDは本セッションの対象外とします。ご了承ください。

主題9

「EUSを用いた内視鏡診療の現状と展望」

司会 東京都立多摩総合医療センター 消化器内科 吉永 繁高
東海大学医学部付属病院 消化器内科 岩崎 栄典

近年、消化管、肝胆膵領域でのEUSの応用、とくにEUS-hepatologyの展開や、微小上皮下病変に対するFNA、新規穿刺針を用いた診断経験、さらにEUS下肝胆膵ドレナージなど、EUS関連手技の進歩は目覚ましい。新しい技術の導入に伴うコツやピットフォール、各施設における工夫や治療戦略の共有は、今後の診療水準の向上に不可欠である。関東支部の胆膵・消化器内視鏡診療に携わる専門の先生方に、各施設の経験や実践的なtipsを共有していただき、実臨床に即した議論ができればと期待している。ぜひ積極的な応募をお願いしたい。

主題10

「クリニックにおける内視鏡診療の工夫と実践」

司会 東桐山クリニック 桐山 真典
国立がん研究センター東病院 消化管内視鏡科 新村 健介

内視鏡診療は検査精度と安全性を担保しつつ、効率的で患者満足度の高い医療提供が求められている。一方、限られた人員・設備・時間の中で行われる日常診療に即した工夫や実践は、十分に共有されているとは言い難い。安全性・検査精度・効率性・患者満足度をいかに両立させるかは、各施設に共通する課題である。本セッションでは、クリニックにおける内視鏡診療の工夫と実践に焦点を当て、診療体制、内視鏡検査手技、前処置・鎮静、診療フローの最適化、スタッフ教育、安全管理、検査効率や患者満足度向上への取り組みなど、日常診療に根差した実践的内容を広く募集する。多様な立場・施設からの積極的な演題応募を歓迎したい。

主題11

「ビデオセッション:大腸ESDの安定した手技を目指して」

司会 帝京大学医学部附属病院 消化器内科 小田島慎也
筑波大学附属病院 光学医療診療部 坂本  琢

大腸ESDは確立された治療法となりつつある一方で、安定した手技の習得や安全性の担保には、術者個人の工夫のみならず、施設としての体制やチーム医療の在り方が大きく影響します。本ビデオセッションでは、切開・剥離手技やデバイス選択といった技術的工夫に加え、偶発症への対応、周術期管理、検査室運営の工夫、さらには若手医師への教育や指導体制に関する取り組みまで、幅広い視点からの発表を募集します。完成度の高い症例に限らず、日常診療の中で試行錯誤している工夫や課題提起も歓迎します。本セッションが、参加者間で経験を共有し、大腸ESDのさらなる安全性向上と次世代育成につながる実践的な議論の場となることを期待しています。

JGES-Kanto Cup

司会 聖マリアンナ医科大学病院 消化器内科 前畑 忠輝
埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科 谷坂 優樹

第123回日本消化器内視鏡学会関東支部例会では、恒例のJGES-Kanto Cupを開催いたします。
基本的な手技から高難度治療、偶発症予防の工夫、トラブルシューティングまで、領域を問わず内視鏡手技のビデオを広く募集いたします。
応募の際は手技の要約を抄録として提出していただき、それをもとに演題の採択を決定いたします。40歳以下の若手医師を中心に、できるだけ自身が術者として実施した症例のご応募をお願いいたします。術者以外が応募する場合は、術者本人が必ず当日出席し、手技の詳細についての質疑応答に対応できるようにしてください。
例会当日は、5分以内のビデオと1分程度の自己紹介スライドをご準備いただきます。審査委員は、症例の新規性・インパクト・手技の独創性に加え、自己紹介の魅力やプレゼンテーションの質について総合的に評価いたします。そのため、日常的な症例であっても、魅力的なプレゼンテーションにより入賞のチャンスがございます。
上位3名には表彰状、トロフィー、および賞金を授与いたしますので、皆様のご応募を心よりお待ちしております。

応募資格:
1. 発表内容が本学会および国内の他学会で未発表であること
2. 倫理規定を遵守していること
3. 同一施設からは1名のみの応募とすること