会長挨拶

第104回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会の開催にあたって

第104回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会
会長 永尾 重昭

(防衛医科大学校 光学医療診療部 教授)

この度、第104回日本消化器内視鏡学会関東支部例会を2017年6月10日(土)・11日(日)の2日間にわたり、シェーンバッハ・サボーにおいて開催させていただくこととなりました。伝統ある本学術集会をお世話させていただくことを大変光栄に存じます。

近年の急速な技術革新で、新規内視鏡機器・治療手技が登場し、飛躍的に内視鏡診療が発展しました。しかし高齢化社会の進行とともに、高度で、複雑化した内視鏡診療による偶発症のリスクも増大しています。診断学あっての治療であり、安全性を担保した上で基本的な内視鏡診断、治療手技の技術習得が、さらに必要となっています。

その重要な役割を果たすのが、本支部例会であり、若手医師の教育と学会の登竜門としての極めて大きな意義があります。

今回はより実践的で臨床に役立つプログラムとして、主題セッション、症例検討、教育セミナー、サテライトセミナー、ランチョンセミナーを各分野のエキスパートの先生に演者、司会をお願いいたしました。

さらに、研修医、専修医セッションの中、優秀演題を選び、奨励金、翌年の本学会総会参加費用を授与いたします。

毎回大変好評な内視鏡技術トレーニングの場としての、ハンズオンセミナー(胃ESD、大腸ESD,EUS-FNA)に加え食道ESDも行います。企業展示ブースで拡大内視鏡のトレーニングモデルも使用できる予定です。

また特別講演は、理化学研究所 統合生命医科学研究センター、AMED-CREST、PRIME研究開発副総括 大野博司先生に、腸内細菌関連の最新知見についてご講演いただきます。

さらに今回は、内視鏡技師の方も内視鏡技師会関東支部会員限定の事前登録制で聴講参加可能といたしました。詳細は関東内視鏡技師会ホームページを参照してください。

研修医、専修医、若手医師のみならず、ベテランの先生方の日常診療にもお役に立つ企画を準備いたしましたので、是非とも多くの会員の先生方の演題のご応募、ご参集を賜れますようお願い申し上げます。