会長挨拶

第105回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会の開催にあたって

第105回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会
会長 木田 光広

(北里大学医学部消化器内科学 教授
(北里大学メディカルセンター))

〜基本から応用へ、そして世界へ〜
From Basic to Advanced technique, and Internationalization

この度、第105回日本消化器内視鏡学会関東支部例会をシェーンバッハサボーに於きまして、来る12月9、10日に開催する運びとなりました。この学術集会は、わが師である北里大学医学部元教授、岡部治弥先生、西元寺克禮先生も主催されている伝統ある学会であり、大変光栄に存じております。

本支部例会は、若手内視鏡医の教育と学会発表の登竜門として位置づけられていることを鑑み、基本テーマを“基本から応用へ、そして世界へ;From Basic to Advanced technique, and Internationalization”と題しまして、技術革新の著しい内視鏡診断・治療の技術の基本を整理して、実地臨床にどのように役立つのか、応用するのかを討論していただき、若手内視鏡医のみならず実地内視鏡医にも役立つ会にしたいと考えております。

特別講演には、日本消化器内視鏡学会理事長、田尻久雄先生にお願いして「世界的視野からみた消化器内視鏡学の展望」を講演していただく予定です。

シンポジウムには、消化管領域で現在臨床的に使われている特殊光、拡大観察、胆膵領域ではERCPとEUS(EUS-FNA)の基本を理解した上でのその臨床応用の現状と将来展望について議論していただく予定です。また、近年始まった内視鏡による検診は、独立したシンポジウムを企画させていただき、その現状と問題点を明らかにしていただきたいと考えております。

ビデオワークショップでは、日頃の内視鏡手技の工夫やトラブルシューテイングをビデオで発表していただき、その手技を聴衆と共に共有していただき、日常臨床に役立てていただきたいと考えております。

症例検討セッションでは、各領域で実際の症例を各々2-3例提示していただき、コメンテーターにより、その症例の診断と治療方針の決定への考え方を解説していただき、日常臨床に役立てていただきたいと考えております。

ハンズオンセミナーでは、上部ESD、下部挿入法、胆膵EUS-FNAを企画しておりますので、奮って事前の申し込みをお願いします。

日本、延いては世界の内視鏡学の将来を担う専修医、研修医の発表コーナーを設置して、優秀発表者には、表彰を行う予定です。

以上のような企画を考えておりますので、皆様の積極的な参加、学会発表の応募をお願いしまして、会長の挨拶とさせていただきます。