会長挨拶

大賢虎変(たいけんこへん)

第117回日本消化器内視鏡学会 関東支部例会
会長 布袋屋 修

(虎の門病院 消化器内科)
会長 矢作 直久

このたびは新型コロナウイルス感染拡大に際しましては、お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を捧げますとともに、罹患されました方、すべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々最前線で対応されている医療関係者の方々に敬意を表します。

第117回日本消化器内視鏡学会関東支部例会を2023年12月9日(土)、10日(日)の2日間にわたり、東京都千代田区平河町の砂防会館別館シェーンバッハ・サボーにて開催させていただきます。この学術集会は虎の門病院では2016年の第102回に貝瀬満先生が主催されており、この時は事務局を務めさせていただきました。伝統のある本会の当番会長を務めさせて頂くことは大変名誉なことであり、支部長の斎藤 豊先生、幹事・評議員の諸先生、並びに関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。

今回 特別顧問に田尻久雄先生、井上晴洋先生、顧問に高橋信一先生、五十嵐良典先生、河合隆先生に就任していただき、アドバイザリーとして歴任当番会長の今枝博之先生、斎藤豊先生、糸井隆夫先生、永原章仁先生、後藤田卓志先生、矢作直久先生にご指導を仰ぎながら、日本を代表する各分野のエキスパートと新進気鋭の若手内視鏡医がコラボレートした総勢33名の委員の先生方とともにプログラムを完成いたしました。

テーマは大賢虎変(たいけんこへん)とさせていただきました。「大賢」は徳があって立派な人、「虎変」は虎の毛が美しく立派に生え変わる事を表し、優れた賢者たちが時の流れに合わせて見事に変化や改革を成し遂げていくという意味です。内視鏡医の先生方にとって、日進月歩を遂げる消化器内視鏡診療領域にとどまらず、withコロナ時代、ICT革命・働き方改革・SDGsなどの時代の流れに合わせて、日々進化を続けていくことに、この学術集会が貢献できればと願っています。

支部例会は、これからの内視鏡診療を担う若手の教育と学会の登竜門という重要な意義もあります。内視鏡技術教育の場として、ハンズオンセッションやアンサーパッドを用いた各臓器別の症例検討セッションを準備しております。研修医・専修医セッションでの口演発表にも挑戦していただき、優秀演題には、奨励金(3万円)と翌年春の内視鏡学会本会への出席のための費用(参加費、交通費、宿泊費2泊以内)を授与します。また、腕自慢の先生方には、症例ビデオによる内視鏡コンテスト"KANTO Cup"も用意しております。その他、専門領域の主題セッションや共催セミナーにて最新の消化器内視鏡診断・治療を広い領域で学んでいただけるような場となっております。

3年ほどのコロナ禍を経て2023年になり、ようやく対面での学会が再開されるようになってきました。開催される12月にコロナ禍がどうなるかまだ予断は許しませんが、対面での開催を予定しておりますので是非とも多数の先生方の演題ご応募、ご参加を心よりお願い申し上げます。