会長挨拶

第99回日本消化器内視鏡学会関東地方会 開催にあたって

第99回日本消化器内視鏡学会関東地方会
会長 前谷 容

(東邦大学医学部 内科学講座 (大橋) 消化器内科)

このたび、第99回日本消化器内視鏡学会関東地方会を2014年12月6日(土)、7日(日)の2日間にわたり、東京都千代田区平河町の砂防会館別館シェーンバッハ・サボーにて開催することとなりました。大変伝統ある本学術集会のお世話をさせていただくことを大変光栄に存じております。

日本消化器内視鏡学会地方会は、若手の登竜門としての役割が大きいものと認識しております。最近の関東地方会ではハンズオントレーニングやアンサーパッドを用いた症例セッションなど、特に若手医師にとって非常に有意義な企画が継続して開催されており、非常に好評を博しております。第99回関東地方会においてもこれらの企画は引き続き企画いたしました。また、研修医・専修医セッションも同様に行い、高評価の演者に対しては表彰もありますので、是非若手の先生方にも奮ってご応募をいただきたいと存じます。

主題セッションについては、プログラム委員会の顧問として加わっていただきました日本消化器内視鏡学会理事長の田尻久雄先生、日本消化器内視鏡学会関東支部長の熊谷一秀先生、またプログラム委員の諸先生方からご意見を頂きながら、合計8セッションを企画いたしました。シンポジウム「胆膵EUS診断・治療の進歩」、「消化管疾患診断における画像強調観察の有用性」、パネルディスカッション「抗血栓薬と内視鏡―実地診療における新ガイドライン運用の現状と課題―」、「緊急内視鏡を含めた消化管出血における手技と工夫」、ワークショップ「IBDの内視鏡診断・治療のコツ」、「適切な膵・胆管ステントの選択と留置法」、「消化管内視鏡治療のトレーニング―効率的かつ安全に行うには―」、「胆膵内視鏡の教育法(全演者指定)」ですが、まさに今議論すべき実臨床に即した話題について網羅したつもりでおります。特にワークショップでは教育的なセッションを消化管内視鏡および胆膵内視鏡のそれぞれに企画いたしました。若手医師が消化器内視鏡をシステマティックに学ぶにはどうすべきか、といった疑問に対する答えの手がかりとなるセッションと期待しています。

今回の第99回から冬季開催の関東地方会においても内視鏡技師会と別会場にて行われることになり、春季開催と同様に一会場での開催となります。聴講会場間の移動はこれまで以上に至便になると思います。会期は年末のあわただしい時期かと存じますが、本格的忘年会シーズン前の12月第一週に開催いたしますので、ぜひとも多くの先生方にご参集いただき、消化器内視鏡の実践から教育まで楽しく勉強、議論していただきたいと存じます。

多数の先生方の演題御応募、ご参加を心よりお願い申し上げます。