ハンズオントレーニングセッション
第106回日本消化器内視鏡学会関東支部例会
ハンズオントレーニングセッション 開催要項
1.実施要項
- 主に初心者、初級者を受講対象とした実技トレーニングセッションです。
- 総合司会が受講者に講義をした後、受講者1名 に対してインストラクター1名がマンツーマンで指導を行います。
- セッション終了時に受講証明書をお渡しいたします。
本セッションは日本消化器内視鏡学会専門医制度に認定されており、受講者は専門医の申請、更新の際の2ポイントが付加されます。その際の証明としてご利用ください。
2.内容
Aコース「胃 ESD」
実施日時:6月16日(土)9:00~12:00
総合司会:矢作 直久(慶應義塾大学医学部 腫瘍センター)
【総合司会のことば】
胃ESDは日本全国で年間約5万例の治療が行われており、既にリンパ節転移リスクの低い早期胃癌に対する標準的な治療法となった。しかしESDは従来の内視鏡治療手技とは異なり、粘膜切開や粘膜下層剥離という全く異なるテクニックが必要になる。通常のFGSやCFをこなすだけではなかなか切開や剥離の感覚がつかめないため、通常はエキスパートの治療を見学してESDの各ステップを理解した後に介助者として働きどのように処置具を使用するか覚え、その後にブタの切除胃を用いてハンズオントレーニングを行い基本手技を身に付けるのが一般的である。しかし残念ながら一般病院にはブタに用いる専用のスコープはなく、なかなか基礎的なトレーニングができないのが実情ではないであろうか。また各施設でメインに使用している処置具はあらかた決まっており、興味があっても新たな処置具を試してみる機会もなかなかないものと考えられる。そこで本学会では企業の協力のもとに、様々なESDナイフを経験してもらう機会を設けた。特にこれまでにトレーニングのチャンスがほとんどなかった若手の先生に、ESDの基本手技を体験してもらい今後の糧としていただきたいと考えている。
Bコース「EUS-FNA」
実施日時:6月16日(土)13:00~16:00
総合司会:松田 浩二(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 消化器内科)
【総合司会のことば】
膵癌が癌死の第4位となった現在、EUS、特にEUS-FNAは、その臨床的重要性は高まる一方です。EUS-FNAは、膵癌の化学療法前のhistological confirmationのみならず、原因不明のリンパ節腫大、粘膜下腫瘍の診断、等々、多くの病態の正確な診断に必要とされております。更にこの技術を用いたInterventional EUSは、その適応範囲を更に拡げつつあります。今回は、これらの基本である胆膵解剖モデルやEUS-FNA boxなどを用いて、ハンズオントレーニングを行う予定です。
今回のEUSに関するハンズオンセミナーは、EUS、EUS-FNAにおいて日本のリーダーである施設の経験豊富な若手の先生方にインストラクターをお願いし、マンツーマンで指導を受けることができる、日本では非常に数少ない、貴重な機会です。しかも、前回からインストラクターの数を8名にしておりますので、より多くの先生のやり方を学ぶことが可能です。病院でEUSの器材を導入したものの、いまいち臨床への適応に難しさを感じている先生、EUSあるいはEUS-FNAを始めたばかりの先生、今まで独学でEUS、EUS-FNAをやってきたが、もう一つ上を目指したい先生などに喜んでいただけるハンズオンセミナーです。経験豊富で優しいインストラクターを多数揃えておりますので、是非とも、多くの先生方の積極的なご応募をお待ちしております。
Cコース「大腸 ESD」
実施日時:6月17日(日)9:00~12:00
総合司会:大圃 研(NTT東日本関東病院 内視鏡部)
【総合司会のことば】
大腸ESDが保険収載されて5年以上が経過し、もはや特別な手技ではなく一般的な治療手技のひとつとして広く普及してきた感がある。しかし一方で、大腸の解剖学的特徴等から技術的な困難性が高く、依然として技術習得のハードルが高い事は否めない。
そこで今回、切除ブタの大腸切除モデルを用いた大腸ESDハンズオントレーニングを企画する運びとなった。様々なスタイルのESDの手技があると思われるが、今回のインストラクターはベーシックなデバイスと思われる先端系に習熟した先生を選定しており、その基本的な使い方から大腸ESDのストラテジーまで、実践的な手技を学んでいただければと考えている。多数の指導経験のあるインストラクターを揃えて各々のレベルに対してマンツーマン指導する予定であり、初級者からある程度の経験者まで幅広い受講者の応募を期待する。
Dコース「大腸挿入」
実施日時:6月17日(日)13:20~16:20
総合司会:池松 弘朗(国立がん研究センター東病院 消化管内視鏡科)
【総合司会のことば】
全大腸内視鏡挿入にはいろいろな挿入法があるが、軸保持短縮法は、被検者の苦痛の少ない短時間での盲腸までの到達が可能となる。しかし、その習得は容易ではない。軸保持短縮法は腸管の引き寄せ・たぐり寄せを基本とするが、スコープの捻り、空気・液体の吸引、腹部圧迫、体位変換を場に応じて上手に使いこなすことがコツである。本セッションでは、この軸保持短縮法による挿入手技の習得を目的としたハンズオンセミナーを、コロンモデルを用いて大腸各部位ごとに分かりやすく解説しながら実演・指導し、種々の質問にもお答えしたい。多くの参加者の募集を期待する。
定 員 |
Aコース「胃 ESD」:16名 |
---|---|
受講料 |
3,000円 |
応募方法 |
参加申込期間 4月12日(木)正午 ~ 5月9日(水) 正午 参加申込期間中に本画面下部の「参加申込」よりご登録ください。 |
【注意事項】
- 応募はお一人1コースとさせていただきます。 複数の応募はできません。
- 応募者多数の場合には、1施設1名とさせていただきます。
- 演題登録をされている方は、ご自身の発表セッションと時間帯が重複するハンズオントレーニングセッションは受講できません。 採択通知をご確認の上、お申し込みください。
【参加登録システムに関するお問い合わせ先】
第106回日本消化器内視鏡学会関東支部例会
ハンズオントレーニングセッション 登録窓口
メディア・プロモーション・サービス(株)内
〒110-0015 東京都台東区東上野1-6-10 ARTビル4F
TEL:03-5816-1055 FAX:03-5816-1056
E-mail:
jges@media-ps.jp
【第106回関東支部例会ハンズオントレーニングセッションに関するお問い合わせ先】
第106回日本消化器内視鏡学会関東支部例会 運営事務局
株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業部 担当:高倉、足立
〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-10 住友成泉小石川ビル 6階
TEL:03-5940-2614 FAX:03-3942-6396
E-mail:jgeskanto106@sunpla-mcv.com